結論:プライヤーは「アルミやチタンなど錆びにくい素材」、フィッシュグリップは「挟む力が強く軽いもの」を選びます。どちらも安全に直結する道具で、素手でフックや魚に触れる場面を減らせます。
釣り用プライヤー(フィッシングプライヤー)とは?何に使う?
釣り用プライヤー(フィッシングプライヤー)は、魚からハリを外したり、ルアーのフックを付け替えたりするための釣り向けのプライヤーです。主な用途は3つです。フックを外す、スプリットリングを開く、ラインを切る。この3つを1本でこなせるものが便利です。
魚の口からフックを外すとき、素手だと歯やエラで手を切ります。青物やタチウオのように歯の鋭い魚では、プライヤーがないと危険です。
スプリットリング(ルアーとフックをつなぐ輪)を開く先端形状があるかを確認してください。フック交換の作業が大きく変わります。
上のカードのダイワ プライヤーVを例に、1本でできることを見てみます。公式によると、先端は魚の口をつかむのにもスプリットリング外しにも使え、ハリ外しやガン玉つぶしにも向いています。ボディは肉厚のステンレス製で、淡水・海水を問わず使えるとされています。グリップにはロープの取付け穴があり、落下防止コードをつなげます。
✅ ラインカッターの対応ラインを確認
- プライヤーVのラインカッターは、公式で「ナイロン・フロロカーボンライン用」と書かれています
- PEラインを切るなら、PE対応と明記されたカッターやハサミを別に用意するのが確実です
- 同じシリーズには、先端が曲がった150HB(ベントノーズ)、ガン玉を丸くつぶせる140HG、大型フック向けのロングノーズ220Hもあります
選ぶときは、次の4点を製品ページで確かめると失敗が減ります。1つ目は先端の形で、まっすぐなストレートか、曲がったベントか。2つ目はスプリットリング外しの爪が付いているか。3つ目はラインカッターが切れるラインの種類。4つ目は落下防止のロープやコードを付ける穴があるかです。
釣り用プライヤーの使い方|ハリを外すとき
魚の口に掛かったハリは、プライヤーの先端でハリをつかんで外します。ダイワはプライヤーVの先端部について、魚の口つかみ・スプリットリング外し・ハリ外しに使えると説明しています。
先端の形でも使い勝手が変わります。ダイワは、先が曲がった150HBを「先端部を確認しやすく、ハリを外しやすい」ベントノーズ仕様と説明しています。ロングノーズの220Hは大型フックを外すときに扱いやすいとされ、曲がったフックを簡単に直すためのスリットも付いています。
魚が暴れて外しにくいときは、下で紹介するフィッシュグリップで口を挟んでおくと、素手で魚に触れずに作業できます。
ルアーのフック交換でスプリットリングを開く手順は、スプリットリングの選び方|号数と交換で説明しています。
プライヤーの素材と錆びにくさ|ステンレス・アルミ・チタン
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| ステンレス | 強度が高い。安価だが海水では錆が出ることがある |
| アルミ | 軽く錆びにくい。標準的な選択 |
| チタン | 錆びにくく強い。アルミより重いが、ステンレスより軽い。価格は高い |
海で使うなら錆びにくさを重視してください。ステンレス製でも海水で使えるとされる製品はありますが、どの素材でも使用後に真水で洗って乾かすことが前提です。洗わずに放置すると、可動部が固着しやすくなります。
フィッシュグリップとは?魚の口を挟んで持つ道具
魚の口を挟んで持ち上げる道具です。歯の鋭い魚、ヒレの棘がある魚、ぬめりの強い魚を安全に扱えます。
魚体に直接触れないため、リリースする場合も魚へのダメージを減らせます。
フィッシュグリップは必要?いらない?
毒のあるトゲや鋭い歯を持つ魚が釣れる場所なら、素手で触らないために用意しておくと安全です。京都府は、釣りで見かける毒のある魚について「魚バサミなどを利用し、直接触らない」よう呼びかけています。
| 魚 | 毒があるところ |
|---|---|
| アイゴ | 背ビレ・胸ビレ・尻ビレのトゲ。頭側の背ビレの付け根に隠し針がある |
| ゴンズイ | 背ビレに1本、胸ビレに1対の毒針 |
| ハオコゼ | 背ビレのトゲ |
| アカエイ | 尾の付け根の長いトゲ |
出典: 京都府「丹後の海の危険な生き物」から、釣りで見かけると書かれている魚を抜き出したもの
同じページでは、見慣れない生き物には手を出さないようにとも書かれています。名前の分からない魚が釣れたときも、素手でつかまずに道具を使ってください。
フィッシュグリップのサイズは挟む力と自重で選ぶ
大きい魚を持ち上げるほど、しっかり噛む構造が必要です。一方で重いと携帯が面倒になり、持っていかなくなります。狙う魚のサイズに対して過剰にならないものを選んでください。
浮くタイプなら、落としても回収できます。
フィッシュグリップの重さと長さを、メーカー公式の値で比べると次のとおりです。
| モデル | 重さ・長さ | 公式の特徴 |
|---|---|---|
| ダイワ フィッシュグリップV 130K | 約80g・約130mm | カラビナ付き。5,100円 |
| ダイワ フィッシュグリップV 170 | 約120g・約170mm | 尻手ロープ付き。6,240円 |
| ダイワ フィッシュグリップV 230 | 約185g・約230mm | 尻手ロープ付き。7,950円 |
| 第一精工 ガーグリップナノMC | 37g・94mm | サビないGFRP製。ライトソルト用。税込2,640円 |
出典: ダイワ公式・第一精工公式の各製品ページ(ダイワはメーカー希望本体価格)
ダイワのフィッシュグリップVは、両開き構造でトリガーを引くだけで爪が開くタイプです。フック部はステンレス製で、小型から中型の魚に対応するとされています。第一精工のガーグリップナノMCは、ガラス繊維を55%含んだGFRPという樹脂で作られていて錆びません。37gととても軽く、ライフジャケットのD環に挟んで持ち歩けます。先端はガーという魚の歯のように、互い違いの歯並びで下あごをつかみます。
フィッシュグリップの使い方|持ち方と挟み方
ダイワのフィッシュグリップVを例に、握り方から魚を挟むまでを3つの手順で示します。指で引く部分の呼び方はモデルで違い、公式では130Kが「フック開閉スライドボタン」、170が「フック開閉スライドレバー」です。
本体をしっかり握る
フィッシュグリップVの場合、握ったままフック開閉のボタン(またはレバー)を引くと爪が開きます。
下あごを入れる
開いた爪の間に、魚の下あごをしっかり入れます。
ボタンを戻して挟む
ボタンを戻すと爪が閉じて、魚をしっかりキャッチできます。
上の手順は、ダイワ公式に載っているフィッシュグリップVの使い方です。どのグリップでも、落下防止のロープやカラビナを付けてから使ってください。魚をぶら下げたまま長く持ち歩くと、あごに負担がかかります。リリースする魚は、なるべく早く水に戻してあげましょう。
フィッシュグリップの種類|重さを量れるスケール付きも
この記事で取り上げたフィッシュグリップは、ステンレスの爪が開く金属製、錆びない樹脂製、魚の重さを量れるスケール付きに分けられます。長さや重さとあわせて、どの機能が要るかで選んでください。
| タイプ | モデルの例 | 公式の特徴 |
|---|---|---|
| ステンレスの爪 | ダイワ フィッシュグリップV ダイワ フィッシュグリップST225 |
フィッシュグリップVの重さ・長さは上の表。ST225は両刃ステンレスの爪で、開口は約3.5cm。約140g・約225mm。13,600円〜14,700円 |
| 樹脂製 | 第一精工 ガーグリップナノMC | GFRP製で錆びない(重さ・長さは上の表) |
| スケール付き | ダイワ フィッシュグリップSC285 | 爪はST225と同じ両刃ステンレスで、開口は約3.5cm。最大10kgまで量れる。グリップ部が回転し、魚が暴れたときの腕への負担を減らす。約220g・約285mm。24,800円〜26,500円 |
出典: ダイワ公式・第一精工公式の各製品ページ(ダイワはメーカー希望本体価格・税抜、色で価格が異なる)
SC285のスケールは中にばねを使っていて、使ううちにばねが伸びることがあると公式に注意書きがあります。目盛りのゼロを合わせ直す調整機能も付いています。
プライヤーとフィッシュグリップの落下防止は必須
どちらの道具も、水中に落とすとまず回収できません。カールコードやランヤードでベルトやバッグに接続してください。数百円の部品で、数千円の道具を守れます。
フィッシュグリップの付け方|どこに付ける?
ズボンのベルト通しや、ゲームベスト・ライフジャケットのD環に付けておきます。ダイワは、使わないときは尻手ロープやカラビナでゲームベストなどに引っかけておくと落下を防げると説明しています。
- フィッシュグリップV 130Kのカラビナは、パンツのベルト通しなどに付けるためのものです
- 厚みのあるD環やベルトループには、カラビナではなく爪の部分で引っかけるよう案内されています
- 引っかける場所によっては、カラビナが付けられないこともあります
あると作業が変わる小物
ラインカッターはプライヤーに内蔵されていることが多いですが、PEラインは通常の刃だと切れにくいことがあります。PE対応と明記されたものか、専用のハサミを別に持つと確実です。
釣りの装備・小物ガイド
プライヤーの用途
釣り用プライヤーはフック外し・スプリットリング開け・ライン(PE)カット・ガン玉つぶしなど一本で何役もこなします。とくに飲まれた針の取り外しや青物・タチウオの歯から手を守る安全面で必須。先の形状(ストレート/カーブ)とリング開けの爪の有無で使い勝手が変わります。
素材と防錆
ソルトで使うのでアルミやステンレス、防錆コーティングのものが長持ち。安価な鉄製はすぐ錆びて動きが渋くなります。PEをきれいに切るには専用のラインカッター(タングステン刃)付きが便利。使用後は真水で洗い、可動部に注油すると寿命が伸びます。
プライヤーのサイズ|小型と大型の使い分け
ライトゲームは小型、青物・大物は大型としっかりした作りを選びます。ランヤード(落下防止コード)とホルダーで腰に下げると、水没やロストを防げて取り出しも速い。フィッシュグリップ(プライヤーとフィッシュグリップ)と合わせて持つと、魚の扱いが安全・スムーズになります。
プライヤーとフィッシュグリップの最安値を検索
下の型番ボタンを押すと、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonの価格をまとめて比べる検索ページへ移動します。掲載しているのは当サイトの商品データに実在する型番だけです。
| 製品 | 型番 |
|---|---|
| ダイワ プライヤーV | 150H150HB190H220H |
| ダイワ フィッシュグリップV | 130K170230 |
| ダイワ フィッシュグリップ | ST225SC285 |
| 第一精工 ガーグリップ | ナノMC |
フィッシュグリップでつかむ前の取り込みには、ランディングネットの選び方(長さ・枠サイズ・ネジ規格)もあわせて確認してください。
よくある質問
プライヤーとフィッシュグリップ、どちらを先に買うべきですか?
プライヤーです。フックを外す場面は毎回あります。フィッシュグリップは、歯の鋭い魚を狙うようになってからでも間に合います。
安いプライヤーではだめですか?
使えますが、錆びて動かなくなるのが早いです。使用後に真水で洗い、乾かして油を差せば寿命は延びます。
釣り用プライヤーは工具のペンチで代用できますか?
釣り用プライヤーには、釣り場で使う機能がまとまっています。たとえばダイワ プライヤーVの先端は、魚の口つかみ・スプリットリング外し・ハリ外しに使えます。ナイロン・フロロカーボン用のラインカッターと、落下防止ロープの取付け穴も付いています。工具で代わりにするときは、これらの機能が要るかどうかで考えてください。各部の場所は上のプライヤーVの図で確かめられます。
フィッシュグリップで魚は傷つく?リリースできる?
口を挟むため、リリース前提なら扱いに配慮が要ります。体を持ち上げて長時間ぶら下げるのは避けてください。
プライヤーとフィッシュグリップの手入れは?
釣行後に真水で流して完全に乾かす。可動部に注油しておくと固着を防げます。これだけで持ちが大きく変わります。
まとめ
プライヤーは錆びにくい素材・スプリットリング対応、フィッシュグリップは狙う魚に合ったサイズ。どちらも落下防止コードとセットで使ってください。手を切る事故を減らせる、優先度の高い道具です。
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