💡 結論
厚い1枚より、薄手を3層に重ねます。そして綿の下着は避けてください。汗を吸って乾かず、かえって体を冷やします。
✅ この記事でわかること
- 3層それぞれの役割(断面図で解説)
- 綿を避ける理由と、下着の素材の選び方
- ダウンと化繊綿の違い
- 釣りのスタイル別の組み合わせ例
- 首・手・足・頭の末端対策
- 下半身(ズボン)の重ね着の組み方
- ヒートテックを釣りの肌着にするときの見分け方
- 長靴での靴用カイロと、ベルトの下に貼らない理由
冬の釣りの服装は重ね着(レイヤリング)の3層で考える
結論:冬の釣りの服装は、汗を逃がす肌着(ベースレイヤー)、空気を溜める中間着(ミドルレイヤー)、風と水を防ぐ外側(アウター)の3層が基本です。これに首・手・足・頭の小物を足します。
| 層 | 役割 | 選ぶもの |
|---|---|---|
| ベース(肌に近い) | 汗を吸って外へ逃がす | 化繊・ウール。綿は避ける |
| ミドル(中間) | 空気を溜めて保温 | フリース・中綿(ダウン・化繊綿) |
| アウター(外側) | 風と水を防ぐ | 防水防風のウェア |
暖かさは生地そのものではなく、閉じ込めた空気が生みます。厚い1枚より、薄手を重ねた方が空気の層が増えて暖かくなります。加えて、暑くなったら1枚脱いで調整できるのが重ね着の実用上の利点です。
下半身(ズボン)も3層で重ねる
結論:冬の釣りのズボンも、タイツ・中間着のパンツ・防水防風のパンツの3層で考えます。水の中に立ち込む釣りを除けば、上半身と同じ組み方です。
| 層 | 下半身で着るもの | 選ぶときに見るところ |
|---|---|---|
| ベース(肌に近い) | タイツ | 上の肌着と同じく化繊かウール。綿は避ける |
| ミドル(中間) | フリースや中綿のパンツ | しゃがむ・歩く動きがきつくならない厚さか |
| アウター(外側) | 防水防風のパンツ(レインパンツ、防寒スーツのパンツ) | 雨・波しぶき・冷たい風を止められるか |
出典:Honda釣り倶楽部「インナー・ミッド・アウターで快適!冬の釣りを楽しくする防寒ウエア選び」をもとに作成。
釣りの防寒インナーは綿を避ける|理由と素材の選び方
綿は汗を吸ってくれますが、乾くのが遅い素材です。濡れた生地が肌に触れ続けると、体温を奪われます。動いて汗をかいた後に休むと、一気に冷えるのはこれが原因です。
| 素材 | 特徴 | 向く場面 |
|---|---|---|
| ポリエステルなど化繊 | 乾きが速い | 歩く・投げるなど、汗をかく釣り |
| ウール | 汗をかいても冷えにくい | 寒い中で長くじっとしている釣り |
ベースレイヤーは厚すぎても逆効果です。暖かすぎて汗をかくと、その汗で冷えてしまいます。
ヒートテックは釣りのインナーに使える?
結論:ユニクロ公式で確かめた通常のヒートテックと超極暖は、ポリエステル・アクリル・レーヨンなどを混ぜた化繊の肌着で、綿は入っていません。ただし「極暖ヒートテックコットン」は綿53%で、肌に触れる面が綿です。綿を避けたいなら、買う前に素材の表示を確かめてください。
| 種類 | 素材(ユニクロ公式の表示) | 綿 |
|---|---|---|
| ヒートテック(通常) | ポリエステル・アクリル・レーヨン・ポリウレタン | 入っていない |
| 超極暖ヒートテック | アクリル・ポリエステル・レーヨン・ポリウレタン | 入っていない |
| 極暖ヒートテックコットン | 綿53%・アクリル・ポリウレタンなど | 入っている(肌に触れる面は綿100%) |
2026年10月時点のユニクロ公式の商品ページ(クルーネックT)の表示。配合は商品や色によって変わることがあります。
ユニクロは通常のヒートテックについて、汗をかいても乾きやすい機能があると説明しています。
釣りのミドルレイヤーはダウンか化繊綿か
フリースのような起毛した服を何枚も重ねると、生地同士の摩擦で腕が動かしにくくなることがあります。キャストする釣りでは、重ねる枚数と組み合わせにも気をつけてください。
釣りのスタイル別|組み合わせの例
| 釣りのスタイル | 動く量 | 組み合わせの例 |
|---|---|---|
| 堤防のアジング | 少ない | ウールの厚手+ダウン+レインウェア |
| シーバス | 中くらい | 化繊の中厚手+化繊綿+防水防風ジャケット |
| ロックショア | 多い | 化繊の中厚手+化繊綿のベスト+防水防風ジャケット |
出典:つり人オンライン「モンベル店長が教える釣りの防寒『レイヤリング』の基本とウエア選び」をもとに作成。
じっとしている時間が長い釣りほど、中を暖かく。歩き回る釣りほど、汗を逃がすことを優先する、という考え方です。同じ人でも、釣り方が変われば組み合わせも変わります。
アウターは防水防風が要る
冬の釣り場は風が体温を奪います。どれだけ中を厚くしても、風が通れば意味がありません。釣り用の防寒スーツは、防水防風と保温を1着にまとめた製品で、上下セットで売られていることが多くなります。
釣り用を選ぶ理由
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| 腕を上げやすい裁断 | キャストの動作を妨げない |
| ポケットの位置 | ライフジャケット着用を前提 |
| 撥水・防水 | 波しぶきや雨に対応 |
一般的な防寒着でも着られますが、腕を上げる動作でつっぱることがあります。
防寒着の上に着るライフジャケットの選び方(桜マークやタイプの見方)は、ライフジャケットの選び方で解説しています。
防寒スーツがなくても、手持ちのレインウェアを一番外側に着れば、アウターの役割を果たせます。レインウェアは風を通しにくいので、中にフリースや中綿を着込めば、秋口から初冬くらいまでは対応できます。レインウェアの選び方はレインウェアの選び方|防水と透湿で解説しています。
釣りの寒さ対策|冷えるのは手先・足先・首
体幹をどれだけ厚着しても、末端が冷えると全体が寒く感じます。
首
ネックウォーマー。効果の割に手軽
手
釣り用の防寒グローブ。指先が出る形なら操作もできる
足
厚手の靴下。靴の中で締め付けない余裕も要る
頭
ニット帽。フードの下にもかぶれる
首は費用対効果が高い部位です。太い血管が通っているため、ここを覆うだけで体感が変わります。
手袋は、指先が出る本数や冬向けの素材で選び方が変わります。詳しくはフィッシンググローブの選び方|指の形状で解説しています。
靴下を厚くしすぎない
厚い靴下で靴がきつくなると、血流が悪くなってかえって冷えます。靴のサイズに余裕があるか確認してください。
釣りの足元の防寒|地面からの冷えも防ぐ
冬の堤防やテトラは、コンクリートや岩が冷え切っていて、足の裏から体温が逃げていきます。立ったまま長く待つ釣りほど、足元の対策が効いてきます。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 防寒ブーツ | 中に保温材が入った長靴。普通の長靴より足先が冷えにくい |
| 断熱の中敷き | 手持ちの靴や長靴に入れて、地面からの冷えを遮る |
| 座るときのマット | 冷えた地面に直接座らない。座れる仕様のクーラーボックスなら、それに座るのも手 |
防寒ブーツや中敷きを入れると靴の中が狭くなります。厚手の靴下と合わせて、きつくならないサイズか確認してください。
釣りでカイロを貼る場所
カイロは腰や背中など、体の大きな部分の服の上に貼ると、体全体が温まりやすくなります。靴用のカイロは足先の冷え対策に使えます。
📝 低温やけどに注意
カイロは肌に直接貼らないでください。同じ場所に長時間当て続けると、熱く感じない温度でも低温やけどになることがあります。貼る場所や時間は、製品の注意書きに従ってください。
長靴に靴用カイロは使える?
結論:靴用カイロは靴の中専用で、長靴で使えるかは製品の表示によります。サイズが大きい靴など、空気が入りやすい履物では高温になることがあるとして、使わないよう注意書きしている製品があります。
| カイロ | 使う場所 | 避けること |
|---|---|---|
| 貼るカイロ | 肌着などの服の上 | 肌に直接貼る/ベルトなどで押しつける |
| 靴用・くつ下用カイロ | 靴の中(くつ下に貼るタイプは、くつ下の上から) | 靴の外で使う/サイズが大きい靴など空気が入りやすい履物で使う/片足に同時に複数枚使う |
出典:小林製薬「桐灰カイロ はる」「桐灰カイロ 貼るマグマ」「桐灰カイロ くつ下用 甲に貼る」の使用方法・使用上の注意をもとに作成。
釣りでは、ライフジャケットやバッグのベルトが当たる場所に貼るカイロを付けないでください。小林製薬は貼るカイロの注意書きで、ベルトなどで押しつけた状態での使用を不可としています。また、東京都が2004年にまとめた使い捨てカイロの調査資料には、長ぐつでの使用を不可と表示した靴用カイロも載っています。足より大きめの長靴や防寒ブーツで使う前に、袋の注意書きを確認してください。
汗をかきすぎない
移動で汗をかき、釣り座で冷える——これが最も寒くなるパターンです。重ね着はこの調整のためでもあります。
歩いている間
アウターやミドルを1枚脱ぎ、汗をかかないようにします。
釣り場に着いたら
汗が冷える前に、脱いだ分をすぐに着ます。
じっと待つ時間
首・手・頭を覆って、末端から冷えるのを防ぎます。
帰りの移動
また1枚脱いでから歩き始めます。
持ち物チェックリスト
| 持ち物 | ひとこと |
|---|---|
| ネックウォーマー | かさばらず、首を覆うだけで体感が変わる |
| 防寒グローブ | 濡れると冷えるので、替えがあると安心 |
| ニット帽 | フードの下にかぶれる薄手のものが使いやすい |
| 替えの靴下 | 足が濡れたときの交換用 |
| 使い捨てカイロ | 服の上から腰や背中に。靴用もある |
| 温かい飲み物 | 保温できる水筒に入れて |
とくに手袋と靴下は、濡れたら一気に冷えます。海辺の釣りでは波しぶきや魚を触った手で濡れやすいので、替えを1組持っておくと釣りを続けられます。
よくある質問
厚い1枚ではだめですか?
薄手を重ねた方が空気の層が増えて暖かく、脱ぎ着で調整もできます。
なぜ綿はだめなのですか?
汗を吸って乾かないためです。濡れた生地が体温を奪います。化繊かウールを選んでください。
釣りにダウンジャケットは向きませんか?
暖かく軽い素材ですが、濡れると保温力が落ちます。波しぶきや雨を受ける場面では、化繊綿のほうが扱いやすくなります。
ベースレイヤーは何枚着ればいいですか?
基本は1枚です。寒さに合わせて厚さ(薄手・中厚手・厚手)を選び、足りない分はミドルで足します。肌側を何枚も重ねると、汗が抜けにくくなります。
釣り用の防寒着でないとだめですか?
一般的な防寒着でも着られますが、腕を上げる動作でつっぱることがあります。
どこから対策すればいいですか?
首と手です。手軽な割に体感が大きく変わります。
靴下は厚いほど良いですか?
いいえ。靴がきつくなると血流が悪くなり、かえって冷えます。
まとめ
✅ この記事のポイント
- 薄手を3層に重ねる。暖かさは閉じ込めた空気が生む
- 綿の下着は避ける。化繊かウールを
- 濡れる場面のミドルは化繊綿が扱いやすい
- 首・手・足・頭の末端を覆うと体感が大きく変わる
- 移動中は脱いで、汗をかかない
本記事に掲載している口コミ・レビューは、当サイト運営者が釣り仲間・知人へ独自にヒアリング調査を行った結果に基づくものです。個人の感想であり、全ての方に同様の効果・結果を保証するものではありません。




