結論:予算1万円前後なら「フリーガ ライト 260」、真夏の日帰りで氷を持たせたいなら「フリーガ ベイシス 260」です。シマノの安いクーラーボックスはホリデークール・フリーガ・ユニフリーズの3シリーズ。同じ20L級でも内寸の長さが10cm近く違うので、「保冷力」と「入れたい魚の長さ」の2軸で選ぶと失敗しません。
シマノの安いクーラーは3シリーズ|位置づけの違い
フィクセルより下の価格帯には、次の3シリーズがあります。装備と保冷力が段階的に変わります。
| シリーズ | 価格帯の目安 | 断熱材 | 装備 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| ホリデークール | 8千円台〜 | 発泡ポリスチレン | シンプル | 最安。年数回なら十分 |
| フリーガ ライト | 1万円前後 | 発泡ポリスチレン | 両開きフタ・水栓・座れる | 装備が付く実用モデル |
| フリーガ ベイシス | 1万円台前半 | 底1面真空+発泡ポリスチレン | 同上 | 保冷力を一段上げたい人向け |
| ユニフリーズ | 1万円台〜 | LT/BS/CF/TDの4段階 | 横長設計・30Lはキャスター | 2025年の新シリーズ |
ユニフリーズだけは4グレード構成で、LT(発泡ポリスチレン)→ BS(発泡ウレタン)→ CF(底1面真空+ウレタン)→ TD(3面真空+ウレタン)と保冷力が上がります。フィクセルのグレード構成に近い考え方です。
保冷力の表記に注意|I-CE値とCOOL値は比較できない
ここが一番の落とし穴です。シマノはシリーズによって保冷力の指標が違います。
| 指標 | 使っているシリーズ | 測定条件 |
|---|---|---|
| I-CE値 | フィクセル・フリーガなど従来モデル | 外気31℃・容量の20%の氷を入れ、氷が残っている時間 |
| COOL値 | ユニフリーズ(2025年〜の新基準) | 外気40℃・容量の25%の角氷を入れ、氷が溶けきるまでの時間 |
| KEEP値 | (参考)ダイワ | 外気40℃・容量の25%の角氷で算出 |
I-CE値とCOOL値は測定条件が違うため、数字の大小をそのまま比べても意味がありません。たとえば「フリーガ ベイシスのI-CE値40h」と「ユニフリーズ LTのCOOL値70」を見て後者が1.75倍もつと考えるのは誤りです。COOL値のほうが厳しい外気40℃で測っています。
なおCOOL値はダイワのKEEP値と測定条件が同じなので、ユニフリーズとダイワ製品は数値を並べて比較できます。同じシリーズ内での比較(ユニフリーズのLT 70とTD 100など)も問題ありません。
ユニフリーズのCOOL値一覧|グレードと容量で選ぶ
| グレード | 断熱材 | 20LのCOOL値 | 30LのCOOL値 |
|---|---|---|---|
| LT | 発泡ポリスチレン | 70 | 75 |
| BS | 発泡ウレタン | 90 | 100 |
| CF | 底1面真空+ウレタン | 95 | 105 |
| TD | 3面真空+ウレタン | 100 | 115 |
選び方の結論: 日帰り中心ならLTで足ります。真夏に長時間や1泊するならCF以上。30Lはキャスター付きなので、重さが気になるなら容量を上げたほうが結果的に運びやすくなります。
サイズ感の比較|同じ20L級でも内寸長は10cm違う
容量(L)だけを見て選ぶと「魚が斜めにしか入らない」ことになります。重要なのは内寸の長さです。廉価3シリーズを並べると差は歴然です。
| モデル | 容量 | 内寸長 | 外寸 | 自重 | まっすぐ入る魚の目安※ |
|---|---|---|---|---|---|
| ホリデークール 200 | 20L | 34.6cm | 465×292×316mm | 2.9kg | 30cm級のサバまで |
| ユニフリーズ LT 20L | 20L | 45.0cm | 600×315×301mm | 3.8kg | 45cm級のシーバスまで |
| ホリデークール 260 | 26L | 40.6cm | 530×306×330mm | 3.3kg | 40cm級のサゴシまで |
| フリーガ ライト 260 | 26L | 40.6cm | 530×306×330mm | 3.3kg | 40cm級のサゴシまで |
| フリーガ ベイシス 260 | 26L | 41.5cm | 530×306×330mm | 3.4kg | 40cm級のサゴシまで |
| ユニフリーズ 30L | 30L | 55.0cm | 記載なし | 記載なし | 55cm級のシーバス・イナダまで |
※魚のサイズは内寸の長辺から算出した当サイトの目安です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
同じ20Lでも、ホリデークール200は内寸34.6cm、ユニフリーズLTは45cm。10cm以上の差があり、入る魚がまったく変わります。ユニフリーズは容量を横方向に伸ばした設計で、外寸も60cmと長くなっています。車の積載やロッカーの幅を先に測っておくと失敗しません。
おすすめモデル5選|最安値比較
ホリデークール 200|シマノで一番安い20L
こんな人に: とにかく安く1台目が欲しい人。年数回の堤防釣りやレジャー兼用。
ポイント: 実売8千円台。断熱材は発泡ポリスチレンのみで、氷持ちは丸1日が目安です。
| 容量/自重 | 20L/2.9kg |
| 内寸の長さ | 34.6cm |
| 保冷力 | 発泡ポリスチレン(丸1日が目安) |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約50匹。内寸長34.6cmで、30cm級のサバまでまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
ホリデークール 260|26Lまで容量を伸ばすなら
こんな人に: ファミリーのサビキや、40cm級も視野に入れたい人。
ポイント: 200と同じ断熱構成のまま容量アップ。内寸長が40.6cmに伸び、対応する魚のサイズが一段上がります。
| 容量/自重 | 26L/3.3kg |
| 内寸の長さ | 40.6cm |
| 保冷力 | 発泡ポリスチレン(丸1日が目安) |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約65匹。内寸長40.6cmで、40cm級のサゴシ・イナダもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
フリーガ ライト 260|両開きフタと水栓が付く26L
こんな人に: ホリデークールの装備に物足りなさを感じる人。堤防で腰かけたい人。
ポイント: 本体サイズはホリデークール260と同じですが、両開きフタ・水栓・座れる剛性が加わります。
| 容量/自重 | 26L/3.3kg |
| 内寸の長さ | 40.6cm |
| 保冷力 | 発泡ポリスチレン(丸1日が目安) |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約65匹。内寸長40.6cmで、40cm級のサゴシ・イナダもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
フリーガ ベイシス 260|底1面真空でI-CE値40h
こんな人に: 真夏の日帰りで氷を持たせたい人。予算1万円台前半。
ポイント: 底面に真空パネルが入り、公称I-CE値40h。発泡ポリスチレンのみのモデルから一段上がる保冷力です。
| 容量/自重 | 26L/3.4kg |
| 内寸の長さ | 41.5cm |
| 保冷力 | 底1面真空+発泡ポリスチレン/I-CE値40h |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約65匹。内寸長41.5cmで、40cm級のサゴシ・イナダもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
ユニフリーズ LT 20L|20Lで内寸45cmを確保した新シリーズ
こんな人に: 容量は抑えつつ、大きめの魚を曲げずに入れたい人。
ポイント: 2025年登場の新シリーズ。20Lながら内寸長45cmを確保した横長設計で、同容量帯より長い魚が入ります。
| 容量/自重 | 20L/3.8kg |
| 内寸の長さ | 45.0cm |
| 保冷力 | 発泡ポリスチレン/COOL値70 |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約50匹。内寸長45cmで、45cm級のシーバス・イナダもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
よくある質問(FAQ)
フィクセルとどちらを買うべきですか?
真夏の長時間釣行や1泊が多いならフィクセル(真空パネル入りのベイシス以上)です。年に数回の堤防釣りやレジャー兼用なら、ホリデークールやフリーガで十分に足ります。詳しくはシマノ フィクセル クーラーボックス完全ガイドで解説しています。
ユニフリーズのCOOL値70はI-CE値70hと同じですか?
違います。COOL値は外気40℃・容量25%の氷、I-CE値は外気31℃・容量20%の氷で測っています。条件が違うので、数字をそのまま比べることはできません。
発泡ポリスチレンのモデルでも真夏に使えますか?
日帰りなら使えます。ただし氷を多めに入れ、直射日光を避け、開閉を減らすことが前提です。朝から夕方まで炎天下に置くなら、底1面真空のフリーガ ベイシス以上を選んだほうが安心です。
20Lと26Lで迷っています
狙う魚の全長で決めてください。30cm級までなら20L、40cm級のサゴシやイナダを持ち帰る可能性があるなら26L以上です。内寸の長さが足りないと、魚を曲げて入れることになります。
キャスター付きはありますか?
ユニフリーズの30Lモデルにキャスターが付きます。ホリデークールとフリーガの20L・26Lクラスは手持ちが前提です。
まとめ|シマノの安いクーラーはこう選ぶ
とにかく安く:ホリデークール 200(実売8千円台)
装備も欲しい:フリーガ ライト 260(両開きフタ・水栓・座れる)
真夏の日帰りで氷を持たせたい:フリーガ ベイシス 260(底1面真空・I-CE値40h)
大きめの魚を曲げずに:ユニフリーズ LT 20L(内寸45cm)
保冷力の数値はシリーズによって基準が違う点だけ注意して、「何cmの魚を、何時間持ち帰りたいか」から逆算するのが確実な選び方です。
クーラーボックス全体の選び方は釣り用クーラーボックスの選び方完全マニュアル、上位グレードはシマノ フィクセル完全ガイド、非釣具メーカーの選択肢は伸和 ホリデーランドクーラー完全ガイドで解説しています。
本記事に掲載している口コミ・レビューは、当サイト運営者が釣り仲間・知人へ独自にヒアリング調査を行った結果に基づくものです。個人の感想であり、全ての方に同様の効果・結果を保証するものではありません。


