結論:釣りで使うならフィクセルのほうが安く済みます。シマノのアイスボックスはフィクセルと同じ断熱構成・同じ内寸のボディにキャンプ向けの色を着せたモデルで、市場価格はフィクセルのほうが安い傾向にあります。ヴァシランドはさらに保冷力が高いものの、空の状態で7〜10kgあり、堤防や磯へ持ち歩く用途には現実的ではありません。キャンプ兼用で見た目を重視する場合の選択肢と考えるのが妥当です。
アイスボックスとヴァシランドはキャンプ系|釣り用との違い
シマノのクーラーボックスは、釣り用(フィクセル・スペーザ・フリーガなど)とキャンプ・アウトドア用(アイスボックス・ヴァシランド)に分かれています。売り場も分かれていますが、中身は共通する部分が多く、混同されやすいシリーズです。
| アイスボックス | ヴァシランド | |
|---|---|---|
| 位置づけ | キャンプ向けの標準シリーズ | キャンプ向けの上位・大型シリーズ |
| 容量 | 17L / 22L / 30L | 32L / 40L |
| グレード | VL・ST・EL・PRO の4段階 | VL・ST・EL・PRO の4段階 |
| 自重の目安 | 22L で 5.7kg(PRO) | 32L で 7.1〜9.1kg |
| 釣りでの使いやすさ | フィクセルと同等 | 重く、持ち歩きには不向き |
アイスボックスの中身はフィクセルと同じ|グレード対応表
アイスボックスの4グレードは、フィクセルの4グレードと断熱構成が一致します。実際、アイスボックス22Lの内寸は391×211×250mmで、フィクセル リミテッド22Lの内寸391×211×250mmと完全に同じです。同じボディを使い、色とデザインを変えたモデルと考えて差し支えありません。
| アイスボックス | 断熱材 | フィクセルの相当グレード |
|---|---|---|
| VL | 発泡ポリスチレン | ライト |
| ST | 発泡ウレタン | ベイシス |
| EL | 3面真空パネル+発泡ウレタン | リミテッド |
| PRO | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ウルトラプレミアム |
したがって、釣りが主目的ならフィクセルを選んだほうが合理的です。性能が同じで、市場価格はフィクセルのほうが安い傾向にあります。アイスボックスを選ぶ理由は、キャンプで使う前提での色・デザインの好みになります。
保冷力の比較|I-CE値で見る4グレード
アイスボックスはフィクセルと同じI-CE値で保冷力を表記しています。I-CE値は外気31℃・容量の20%の氷を入れて、氷が残っている時間の目安です。
| グレード | 22LのI-CE値 | 30LのI-CE値 | 最大氷保持(22L / 30L) |
|---|---|---|---|
| VL | 35h | 40h | 3日 / 4日 |
| ST | 45h | 50h | 3.5日 / 4.5日 |
| EL | 55h | 75h | 4.5日 / 6日 |
| PRO | 78h | 110h | 6.5日 / 10日 |
選び方の結論: 日帰りならVL・STで十分です。1泊するならEL、連泊の遠征や真夏に氷を数日持たせたいならPRO。ただしPROは価格が跳ね上がるため、釣り用途なら同性能のフィクセル ウルトラプレミアムと価格を比べてから決めてください。
ヴァシランドは最大氷保持で表記されており、32Lで VL 3日/ST 5.5日/EL 8.5日/PRO 11日、40Lで VL 4日/ST 6日/EL 9.5日/PRO 13日です。
サイズと重さ|釣りで問題になるのはここ
キャンプ系シリーズを釣りに使うとき、保冷力よりも先に問題になるのが重さと形状です。
| モデル | 容量 | 自重 | 外寸 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| アイスボックス VL 22L | 22L | 3.4kg | 530×300×332mm | 内寸391×211×250mm |
| アイスボックス PRO 22L | 22L | 5.7kg | 530×300×332mm | 真空パネル分が重い |
| アイスボックス PRO 30L | 30L | 7.7kg | 583×350×350mm | 手持ちは厳しい重さ |
| ヴァシランド VL 32L | 32L | 7.1kg | 650×402×368mm | 空でも7kg超 |
| ヴァシランド PRO 40L | 40L | 9.9kg | 記載なし | 車載前提 |
※自重はメーカーおよび販売店の公表値です。数値は改定される場合があるため、購入前に最新の仕様をご確認ください。
参考までに、釣り用のフィクセル リミテッド22Lは4.8kgです。同じ22Lでもアイスボックス PROは5.7kgあり、真空パネルを増やすほど重くなります。さらにヴァシランドは32Lで7kgを超えるため、氷と魚を入れた状態で堤防を歩くのは現実的ではありません。
もう一点、アイスボックスは内寸の高さが低めで、500mlのペットボトルを立てて入れにくいという指摘があります。飲み物を一緒に運ぶ使い方を想定しているなら、事前に内寸の高さを確認しておくと安心です。
おすすめモデル5選|最安値比較
アイスボックス VL 30L|一番安いグレードで大容量
こんな人に: 夏場のファミリーフィッシングやレジャー兼用。とにかく容量が欲しい人。
ポイント: 断熱材は発泡ポリスチレンのみ。フィクセル ライトと同じ構成で、色とデザインが違うモデルです。
| 容量/自重 | 30L |
| 保冷力 | I-CE値40h(最大氷保持4日) |
| 断熱材 | 発泡ポリスチレン |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約75匹。40cm級のサゴシもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
アイスボックス ST 30L|発泡ウレタンで一段上
こんな人に: 日帰りメインだが、真夏の車中放置も想定する人。
ポイント: 発泡ウレタン断熱でI-CE値50h。フィクセル ベイシス相当のグレードです。
| 容量/自重 | 30L |
| 保冷力 | I-CE値50h(最大氷保持4.5日) |
| 断熱材 | 発泡ウレタン |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約75匹。40cm級のサゴシもまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
アイスボックス EL 22L|3面真空でキャンプにも釣りにも
こんな人に: 1泊の釣行やキャンプ兼用で使いたい人。
ポイント: 3面真空パネル+発泡ウレタンでI-CE値55h。フィクセル リミテッド相当です。
| 容量/自重 | 22L |
| 保冷力 | I-CE値55h(最大氷保持4.5日) |
| 断熱材 | 3面真空パネル+発泡ウレタン |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約55匹。内寸長39.1cmで、38cm級までまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
アイスボックス PRO 22L|6面極厚真空の最上位
こんな人に: 連泊の遠征や、真夏に氷を数日持たせたい人。
ポイント: 6面極厚真空パネルでI-CE値78h。フィクセル ウルトラプレミアム相当の最上位グレードです。
| 容量/自重 | 22L/5.7kg |
| 保冷力 | I-CE値78h(最大氷保持6.5日) |
| 断熱材 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン |
| 入る魚の目安※ | 20cm級のアジなら約55匹。内寸長39.1cmで、38cm級までまっすぐ入る |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
ヴァシランド ST 32L|大容量だが自重7.8kg
こんな人に: オートキャンプ中心で、たまに釣りにも使いたい人。
ポイント: アイスボックスの上位に位置する大型シリーズ。保冷力は高い一方、空の状態で7.8kgと重量級です。
| 容量/自重 | 32L/7.8kg |
| 保冷力 | 最大氷保持5.5日 |
| 断熱材 | 発泡ウレタン |
| 入る魚の目安※ | 40cm級のイナダなら4〜5本。外寸65cmと大きく、車載スペースの確認が必要 |
※魚の量はあくまで当サイトの想定です。氷や飲み物のスペース、魚の入れ方によって実際に入る量は変わります。
よくある質問(FAQ)
アイスボックスとフィクセル、釣りにはどちらが良いですか?
性能が同じで価格が安い傾向にあるフィクセルをおすすめします。アイスボックスを選ぶ理由は、キャンプ兼用での色・デザインの好みです。詳細はシマノ フィクセル クーラーボックス完全ガイドで解説しています。
ヴァシランドは釣りに使えますか?
車から釣り座までの距離が短い場合に限れば使えます。ただし空の状態で7〜10kgあり、氷と魚を入れると1人での持ち運びは困難です。オートキャンプや車横付けの釣り場を前提に考えてください。
I-CE値と最大氷保持日数は何が違いますか?
I-CE値は外気31℃・容量20%の氷での測定値で、最大氷保持日数はより緩い条件での上限値です。実釣で参考にすべきはI-CE値のほうです。なお2025年登場のユニフリーズはCOOL値という別基準を使っており、I-CE値とは測定条件が違うため直接比較できません。
釣った魚の血や匂いが気になります
キャンプ兼用で使うなら、内側にビニール袋や中敷きを敷いて使うと後片付けが楽になります。アイスボックス・ヴァシランドとも水抜き栓が付いているため、洗浄自体は難しくありません。
30L以上が必要なのはどんなときですか?
青物やマダイなど40cm級を複数持ち帰る場合や、ファミリーで飲み物も一緒に入れる場合です。ショアの釣りで1人分なら、20L前後で足りるケースがほとんどです。
まとめ|キャンプ系シリーズは用途で選ぶ
釣りが主目的なら:フィクセル(同性能で安い)
キャンプ兼用で色を重視するなら:アイスボックス
オートキャンプ中心で大容量が欲しいなら:ヴァシランド
とにかく安く容量が欲しいなら:アイスボックス VL 30L
アイスボックスとフィクセルは中身が同じという前提を知っておけば、価格だけで選んでも失敗しません。ヴァシランドは重量が最大の判断材料になります。
クーラーボックス全体の選び方は釣り用クーラーボックスの選び方完全マニュアル、同価格帯の釣り用モデルはシマノの安いクーラーボックス3シリーズ比較で解説しています。
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