結論:ティップランは船から重いエギを沈め、底付近で穂先(ティップ)に出る小さなアタリを取る釣り。専用ロッド・小型番手リール・25〜40gの重いエギがあれば始められます。迷ったらエメラルダス ボート3.0号から。この記事で道具・エギ・誘い方・アタリの取り方まで解説します。
ティップランエギングとは
ティップランは、ボートから重量級のエギを底付近まで沈め、船の流しに乗せて誘うエギングです。アタリはラインではなくロッドの穂先(ティップ)の変化で取るのが名前の由来。オカッパリでは獲れない深場・広範囲のアオリイカを狙えるのが魅力で、日中でも数・型が期待できます。
ティップランのタックル
| 道具 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| ロッド | ティップラン専用(6〜7ft) | アタリを見る繊細なソリッド穂先 |
| リール | 2500〜3000番スピニング | ドラグが滑らかなもの |
| ライン | PE0.5〜0.8号 | 感度重視・細めが有利 |
| リーダー | フロロ2〜3号 | 1.5〜2m |
| エギ | 25〜40gの専用エギ | 水深と潮で重さを使い分け |
ロッドとリールの基本はエギングロッドとリールの選び方も参考になります。専用ロッドは穂先の入りでアタリを見るため、感度と食い込みのバランスが命です。
ティップラン専用エギの選び方
オカッパリ用の軽いエギとは別に、船の流しでも水平姿勢をキープできる重いエギを使います。基本は水深と潮の速さに応じて号数(重さ)を上げ下げします。
| 状況 | エギの重さ目安 |
|---|---|
| 浅場・潮が緩い | 25g前後 |
| 標準 | 30g前後 |
| 深場・潮が速い | 35〜40g |
- エメラルダス ボート おすすめカラー5選(ティップラン専用の定番)
- スクイッドシーカー おすすめカラー5選(ティップランエギ)
モデルの違いはエメラルダスの違いと選び方も参考に。
エメラルダス ボートの公式ラインナップ
| モデル | 号数・重さ(公式) | 公式の説明(要約) |
|---|---|---|
| エメラルダス ボートII(ノーマル/RV) | 2.75号25g・3号25g・3.25号30g・3.5号30g・3号35g | 速いフォールと、シャクると素直にダートするのが特徴。3号(25g)はオールマイティに使えるサイズ。仮面シンカーボートで重さを足せる |
| エメラルダス ボートII 3.5-50 | 3.5号50g | 深場・早潮向けに自重を50gまで上げたモデル |
| エメラルダス ボートRV | 3.0号25g・3.5号30g | フワッとしたフォールと適度なダート幅で、ナイトティップランなどバーチカルの釣りに向く |
出典: ダイワ公式(2026年10月7日確認)。同じ「3号」でも25gと35gがあり、30gは3.25号と3.5号です
釣りの基本の流れ
底を取る
船が流れ始めたらエギを底まで沈め、着底を明確に取ります。糸ふけを出しすぎると底が取れないので、フォール中はラインを見ておきます。
シャクってステイ
底から数回シャクって跳ね上げ、ロッドを止めてステイ。このステイ中にイカが抱きます。ステイは長すぎず、穂先に神経を集中させます。
アタリはティップの変化で取る
穂先が入る・戻る・急に軽くなるといった変化が出たら即アワセ。明確な「グン」だけでなく、”わずかな違和感”を掛けにいくのがティップランの醍醐味です。
1流しごとに底を取り直す
船は流れているので、こまめに底を取り直しレンジを合わせます。反応がなければ号数やカラーを替え、レンジを刻みます。
根掛かり・トラブル対策
底ベタで止めすぎると根掛かりが増えます。着底したらすぐ少し巻いて底を切るのが基本。潮が速く底が取れない時は号数を上げ、軽すぎるエギに固執しないことがトラブル回避になります。
誘いのパターンを使い分ける
ティップランの誘いは大きく3つ。①シャクリ+ステイが基本で、数回シャクって跳ね上げたあとロッドを止め、抱かせの間を作ります。②ゼロテンションは、ステイ中にわずかにテンションを抜いて自然に漂わせる誘いで、渋い時に効きます。③スロー巻きは、底を切ってからゆっくり巻き上げ、広い層を探る誘い。反応がなければこの3つを機械的に試し、その日の正解を早く見つけます。
レンジの刻み方と底の取り直し
船は流れているので、1流しごとに必ず底を取り直すのが鉄則です。着底したら糸ふけを取り、シャクってステイ、を数回繰り返したら再着底。イカがいる層は日によって変わるため、底から1m・2m・3mとステイの高さを刻んでアタリの出るレンジを探ります。アタリが集中する層が分かったら、そこを重点的に通します。
ドテラ流しとバーチカルの違い
ティップランには、船を風で横に流すドテラ流しと、真下に落とすバーチカルがあります。ドテラは広範囲を探れる反面ラインが斜めに出るため、やや重いエギで角度を抑えると底が取りやすくなります。バーチカルは真下を丁寧に探れ、アタリも取りやすいので入門向き。船長の指示や状況に合わせて重さを調整しましょう。
ラインシステムとおすすめ号数
感度が命の釣りなので、メインはPE0.5〜0.8号と細めが有利。リーダーはフロロ2〜3号を1.5〜2m取ります。細PEは風や潮でラインが流されにくく、着底やアタリの感度が上がります。ただし高切れに注意し、結束は確実に。エギの重さは水深と潮でこまめに替えるのがコツで、迷ったらエメラルダス ボートの30g前後から始めると扱いやすいです。
船宿での準備とマナー
初めてならティップラン便のある遊漁船を予約し、レンタルタックルの有無を確認しておくと安心です。当日は救命具を着用し、オマツリ(ライン絡み)を避けるため周囲と同じ重さ・タイミングで投入するのが基本マナー。手前マツリを防ぐため、回収時は素早く巻き上げます。船長のアナウンス(水深・流し替え)に合わせて動くと、釣果もトラブル回避も両立できます。
アタリの見極めと掛け方
ティップランのアタリは、穂先に出る「入る・戻す・重くなる・急に軽くなる」の4パターンが基本です。明確に穂先が入る本アタリは即アワセでOK。一方、フッと軽くなる・ラインが緩むのはイカがエギを持ち上げたサインで、見逃しやすい高難度のアタリです。ステイ中は穂先に神経を集中し、”いつもと違う”と感じたら聞き上げるように合わせます。アワセは大きく煽らず、リールを巻きながらのスイープなアワセが身切れを防ぎます。
💡 合わせ方のポイント(本文より)
- 穂先がはっきり入る本アタリは即アワセ
- フッと軽くなる・ラインが緩むのは、イカがエギを持ち上げたサインで見逃しやすい
- 「いつもと違う」と感じたら聞き上げるように合わせ、リールを巻きながらのスイープなアワセで身切れを防ぐ
根掛かりを減らす底の切り方
ティップランは底付近を攻めるため、放っておくと根掛かりが増えます。着底したら即座に糸ふけを取り、軽く底を切ってからステイに入るのが基本。底ベタで長く止めると根掛かり・藻掛かりの原因になります。潮が速くて底が取りづらい時は、軽いエギに固執せず一段重いエギに替えるとトラブルが激減します。
時期とエリアの目安
ティップランのベストシーズンは、アオリイカが深場に落ち始める秋の中盤〜初冬と、春の親イカシーズンです。秋は数、春は型が狙えます。エリアは船宿によって異なりますが、水深10〜30m前後の岩礁・藻場周りが主なポイント。水温が下がるほど深場・スローな展開になり、フォールの間とステイを長めに取るのが効果的です。
専用ロッドの選び方
ティップランはアタリを穂先で取る釣りなので、ロッド選びが釣果に直結します。ポイントは穂先の感度と食い込みのバランス。ソリッドティップは繊細なアタリを弾かずに捉えやすく入門向き、チューブラーは操作性とダート性能に優れます。長さは6〜7ft前後、オモリ負荷は使うエギの重さ(25〜40g)に合ったものを選びます。まずはレンタルや入門機から始め、ハマったら専用機に上げるのが賢い進め方です。
時合と潮の攻略
ティップランは潮が動く時間=時合に釣果が集中します。潮止まりは反応が鈍るので、その間は号数やカラーの調整に充て、潮が動き出したら手数を増やします。船が流れる速さで底の取りやすさが変わるため、速い流しでは重いエギで角度を抑え、緩い流しでは軽めで自然に見せると安定します。
ティップランのタックルも揃えよう
ティップランは穂先の変化でアタリを取る釣り。専用の高感度ショートロッド(6〜7ft・ソリッドティップ)と2500番前後のスピニングが基本です。まずは専用入門機から始めるとアタリが分かりやすくなります。
リール(2500番クラス)
ロッド(入門〜本命)
釣ったイカを持ち帰るクーラーも
アオリイカは鮮度が落ちやすいので、小型クーラーで冷やして持ち帰りましょう。歩いて移動するエギングでは、軽いモデルが扱いやすいです。
選び方は ミニクール完全ガイド/クーラーボックスの選び方 へ。
よくある質問(FAQ)
オカッパリ用のエギでもできますか?
軽いエギは船の流しで姿勢が崩れやすく不向きです。ティップランは25g以上の専用エギを使いましょう。
最初の1本はどのエギ?
エメラルダス ボートIIの3号(25g)が扱いやすくおすすめです(公式も「オールマイティに活躍する3号(25g)」と説明)。水深や潮に応じて、30g(3.25号・3.5号)や35g(3号)を揃えていきます。
アタリが分かりません。
穂先の"わずかな変化"を見る釣りです。ラインを張りすぎず、ステイ中の穂先に集中しましょう。慣れるまでは違和感を全部掛けにいくつもりで。
専用ロッドは必要ですか?
アタリを穂先で取る釣りなので、専用ロッドがあると釣果がはっきり変わります。まずはレンタルや入門機からでもOKです。
まとめ
ティップランは専用ロッドと重いエギさえ揃えれば、深場のアオリイカを効率よく狙える釣りです。まずはエメラルダス ボートから始め、水深に合わせて重さを揃えましょう。オカッパリの秋イカは秋イカエギング完全ガイド、エギの色はエギのカラー選び完全ガイドもどうぞ。
本記事に掲載している口コミ・レビューは、当サイト運営者が釣り仲間・知人へ独自にヒアリング調査を行った結果に基づくものです。個人の感想であり、全ての方に同様の効果・結果を保証するものではありません。

