結論:エギのカラーは「下地(テープ)→布の色→発光」の3層で選びます。下地は光量、布は潮の色で決め、迷ったら金テープ+オレンジ布のオールラウンドから。この記事ではアオリイカ用エギのカラーを、状況別に迷わず選べるよう早見表つきで整理します。
エギのカラーは3つの要素で決まる
エギのカラーは一見バリエーションが多くて迷いますが、分解すると「下地テープ」「布(ボディ)の色」「発光(ケイムラ・夜光)」の3つの組み合わせに過ぎません。この3層をそれぞれ状況に合わせるだけで、選択は一気にシンプルになります。
| 要素 | 役割 | 決め方 |
|---|---|---|
| 下地(テープ) | 光の反射=アピールの強さ | 光量で決める |
| 布の色 | シルエットと同調 | 潮の色・ベイトで決める |
| 発光(ケイムラ/夜光) | スレ対策・暗所での視認 | 時間帯・水深で決める |
ヤマシタのエギ王シリーズも、公式のスペック表で色を「布の種類」と「ボディカラー(下地)」の組み合わせで書いています。ケイムラや夜光も「ケイムラボディ」「夜光ボディ」のように、下地(ボディ)の種類として書かれています。色名だけでなく、この2つを見ると、そのエギがどんな場面向けかを読み取りやすくなります。
下地(テープ)の選び方|光量で決める
下地テープはエギの内側に貼られた反射材で、アピールの強さを決める土台です。まずは光の量で選びます。
※ここから紹介する「金=ローライト」「銀=日中」などは、一般によく言われる目安です。メーカーの公式説明では、金の下地を日中や澄み潮で使う色として紹介している例もあります(この節の最後の「メーカー公式の下地の説明」を参照)。
金テープ|朝マズメ・濁り・ローライトの主役
強く光を反射し、光量が少ない状況でもアピールできます。朝夕のマズメ、濁り潮、曇天で頼れる基準色です。1本目に選ぶなら金が無難です。
銀テープ|日中・晴天・澄み潮のナチュラル寄り
金より反射がシャープで、光量が多い日中の澄み潮で自然に見せられます。ハイプレッシャーで金に反応がない時の切り替え先になります。
赤テープ|夜・光量ゼロのシルエット重視
ほとんど反射せず輪郭で見せるため、ナイトや光量の乏しい状況で効きます。デイゲームでは目立ちにくいので出番は限定的です。
虹(ホロ・マーブル)テープ|迷ったら選ぶオールラウンド
複数の波長を反射し、幅広い状況に対応します。状況が読めない時・ランガンでまず投げる1本に向きます。
メーカー公式の下地の説明(ヤマシタ エギ王K・LIVEの色解説より)
金
「日中に活躍する金ボディの下地」「ピンクと金ボディで澄み潮時に」と、日中・澄み潮の色の説明にも使われる
赤
シルエット効果で、夜間やローライト時に
紫
シルエットが際立ち、深場や闇夜など最も暗い状況で
虹(マーブル)
さまざまなテープの要素をあわせ持ち、状況が分からない1投目に
ケイムラ
透け感と紫外線発光。澄み潮〜ささ濁り、日中や澄み潮のタフな状況に
夜光(グロー)
蓄光して発光。夜間・濁り潮・マズメ、雨や曇天に
出典: ヤマシタ公式(エギ王K・エギ王LIVE)の各カラーの説明を要約。イラストは下地の色のイメージです
公式の説明を並べると、赤・紫は暗い時間のシルエット、夜光は夜や濁り、ケイムラは澄み潮〜ささ濁りという役割は一般論と同じです。一方で金は日中や澄み潮の色にも使われていて、「金=ローライト専用」ではありません。上の目安は出発点にして、実際のエギでは公式の色説明もあわせて見るのがおすすめです。
布(ボディ)の色の選び方|潮の色で決める
下地の上に巻かれた布の色は、水の濁り具合とベイトに合わせます。
オレンジ・ピンク|濁り・ローライトのアピール系
視認性が高く、濁り潮・マズメ・曇天で使いやすい配色。困ったらまず巻きたい配色です。
ブラウン・アジ・エビ|澄み潮・スレイカのナチュラル系
ベイトに寄せた地味な配色で、澄み潮や見切られる状況で口を使わせやすくなります。
ブルー・グリーン|晴天・澄み潮のクリア系
光が入る日中の澄み潮で自然に溶け込みます。ナチュラル系で反応がもう一段欲しい時に。
ケイムラ|日中のスレ対策
紫外線を受けて発光する布で、人の目には地味に見えても、紫外線を受けると発光します。日中のハイプレッシャー時の選択肢として1本持っておくと便利です。
夜光(グロー)|ナイト・深場・濁りの視認確保
蓄光して自ら光るため、ナイトエギングや深場・濁りでイカに見つけてもらえます。光量が多い澄んだ日中はスレを招くので使い分けます。
状況別カラー早見表
| 状況 | 下地 | 布 |
|---|---|---|
| 日中・晴れ・澄み潮 | 銀 / 虹 | アジ・ブルー・ケイムラ |
| 日中・濁り | 金 | オレンジ・ピンク |
| 朝夕マズメ | 金 / ピンク | オレンジ・ピンク |
| ナイト(常夜灯あり) | 赤 / 金 | 夜光・ケイムラ・紫 |
| ナイト(真っ暗) | 赤 | 夜光 |
メーカーが状況ごとに色を用意している例として、デュエルのシステムカラーがあります。色選びの手がかりを「水質」「光量」「水深」「時間帯」とし、使う場面を色の名前で表しています。上の早見表と見比べると、考え方の近さが分かります。
| 色の名前 | 公式の説明(要約) |
|---|---|
| まずめオレンジ 時間帯 | オレンジ+ケイムラ。マズメ時や薄暗い状況 |
| 日中ピンク 時間帯 | パープルスポットのピンクにケイムラ。日中 |
| すみ潮ブルー 水質 | ケイムラ発光+ナチュラルなブルー。澄み潮で警戒心の強いイカに |
| にごりライム 水質 | チャート系のボディ。紫外線が届きにくい濁り潮 |
| どんよりレッド 光量 | シルエットがはっきり出るレッド。曇天 |
| お月見パープル 光量 | スーパーブルー夜光に薄いパープル。月夜・常夜灯周り |
| 闇夜ローズ 光量 | レッド下地に赤ベース。闇夜・曇天の夜 |
| 深場グリーン 水深 | 赤ベースにグリーン、夜光。深場の低活性のイカ |
| 藻場ブラウン 場所 | ブラウン系で海藻や岩礁に同化。藻場用 |
出典: デュエル公式「システムカラー」(全9色・2024年春に藻場・月夜・闇夜の3色を追加。イージーQ・アオリーQなどに採用)。色名の下の小さな文字は、色名をもとに当サイトが振り分けたもの。色見本はイメージです
下地×布の組み合わせ早見
3層の考え方を「組み合わせ」で覚えると実戦で速く選べます。まずは次の3パターンを軸に。
| 組み合わせ | ハマる状況 |
|---|---|
| 金 × オレンジ | 濁り・マズメ・曇天(アピール基準) |
| 銀 × アジ/ブルー | 日中・晴れ・澄み潮(ナチュラル) |
| 赤/金 × 夜光 | ナイト・深場・常夜灯(視認確保) |
まず揃える3色
すべてを揃える必要はありません。①金テープ×オレンジ布(濁り・マズメの基準)②銀テープ×アジ布(澄み潮のナチュラル)③夜光系(ナイト・深場)の3本があれば、秋のアオリイカはほぼ対応できます。あとは通いのフィールドの実績色を足していきましょう。
各シリーズの具体的なおすすめカラーは、製品別の記事でも解説しています。
よくあるカラー選びの失敗
初心者がやりがちなのが「同じ系統の色ばかり持つ」こと。金×オレンジを何本持っていても、澄み潮でスレた時の引き出しがありません。アピール系・ナチュラル系・夜光の3系統をまず1本ずつ揃え、そこから実績色を厚くするのが遠回りに見えて近道です。もう一つは色を替えずに粘りすぎること。反応がなければ2〜3投で系統を替え、その日の当たり色を早く見つけましょう。
水色と光量の見極め方
カラー選びの精度は「水色」と「光量」を現場で読めるかで決まります。水色は、澄み(底や沈み根が見える)/ささ濁り(うっすら濁る)/濁り(茶色く見えない)の3段階でざっくり判断。澄むほどナチュラル系、濁るほどアピール系が有利です。光量は、快晴の日中は光が強い=銀・ナチュラル、曇天・朝夕・ナイトは光が弱い=金・夜光、と対応させます。「濁り×光量少=金×アピール」「澄み×光量多=銀×ナチュラル」を軸に覚えると迷いません。
カラーローテーションの実戦手順
実戦では次の順で機械的に回すと当たり色を早く見つけられます。①まずアピール系(金×オレンジ)で存在を気づかせる→②追ってくるが抱かないならナチュラル系→③日中で見切られるならケイムラ→④暗い・深いなら夜光。1色を数投で見切り、反応の変化を観察します。抱いたパターンが分かったら、その系統の中で微調整(同系色の濃淡・テープ違い)を試すと安定して数が伸びます。
フィールド別の実績色の考え方
実績色はそのフィールドのベイトと水色の傾向で決まります。ベイトが小魚主体の外洋向きサーフや堤防では銀・ブルー系のナチュラルが効きやすく、甲殻類が多い藻場・磯ではブラウン・オレンジが強い傾向。通う場所で釣れた色をメモし、「自分の実績色ノート」を作ると再現性が上がります。人の情報より、自分のフィールドの一次データが最強の武器になります。
ケイムラと夜光の使いどころ詳説
混同されがちな2つを整理します。ケイムラは紫外線で発光するため、紫外線が強い晴れた日中ほど効果的。人の目には地味に見えても、紫外線を受けている間は発光します。日中のスレ対策として持っておく系統です。夜光(グロー)は蓄光して暗闇で自ら光るため、ナイト・深場・濁りで存在を伝える役割。ライトで数十秒蓄光させると発光が長持ちします。晴れた日中に夜光を使うとスレやすいので、時間帯と光量で明確に使い分けます。
ラインの色は釣果に影響する?
結論から言うと、エギのカラーほどの影響はありません。デイゲームで神経質になる必要は薄く、視認性で選んで問題ないことがほとんどです。むしろ重要なのは、ラインが見やすいことでフォール中の微妙なアタリ(ラインの止まり・走り)を取れること。見やすい色を選び、アタリを増やす方が釣果に効きます。
下地が剥げたエギの扱い
テープや布が剥げてくると、下地の反射やシルエットが変わり本来の色の役割を果たせなくなります。実績色ほど早めに更新し、剥げたエギは根掛かりの多い場所の捨て駒に回すのが賢い運用。使用後は真水で塩を洗い流して乾かすと、塗装やカンナが長持ちします。
エギングのタックルも揃えよう
エギが決まったら、次はロッドとリール。1本目はエギング専用の入門機から選び、慣れてきたら上位機を検討する、という順番で十分です。目安はロッド8.6ft前後・リール2500〜3000番。
リール(入門〜本命)
ロッド(入門〜本命)
釣ったイカを持ち帰るクーラーも
アオリイカは鮮度が落ちやすいので、小型クーラーで冷やして持ち帰りましょう。歩いて移動するエギングでは、軽いモデルが扱いやすいです。
選び方は ミニクール完全ガイド/クーラーボックスの選び方 へ。
よくある質問(FAQ)
結局、最初の1色は何がいいですか?
金テープ×オレンジ(またはピンク)布です。マズメ・濁り・曇天と出番が広く、条件を選びません。
ケイムラと夜光は何が違いますか?
ケイムラは紫外線を受けて発光するので日中のスレ対策、夜光は蓄光して自ら光るのでナイトや深場・濁りで使います。
カラーとサイズ、どちらを優先すべき?
まずはサイズ(号数)を状況に合わせ、その中でカラーを選びます。号数の使い分けはエギのサイズ選びを参考にしてください。
高いエギと安いエギで釣果は変わりますか?
フォール姿勢の安定は価格差が出やすい部分ですが、カラーの考え方は共通です。まずは実績配色を安価なエギで揃えるのも手で、詳しくは安いエギおすすめ比較をどうぞ。
色をローテーションする順番は?
まずアピール系(金×オレンジ)で反応を見て、渋ければナチュラル系、日中スレならケイムラ、暗ければ夜光へ。光量と潮色を基準に切り替えます。
まとめ
エギのカラーは「下地=光量」「布=潮の色」「発光=時間帯」の3層で選べば迷いません。まずは金×オレンジ・銀×アジ・夜光の3本から始め、通うフィールドの実績色を足していきましょう。秋の開幕期の狙い方は秋イカエギング完全ガイド、シリーズ選びはアオリイカ用エギ徹底比較もあわせてどうぞ。
本記事に掲載している口コミ・レビューは、当サイト運営者が釣り仲間・知人へ独自にヒアリング調査を行った結果に基づくものです。個人の感想であり、全ての方に同様の効果・結果を保証するものではありません。

